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静岡第一テレビ放送番組審議会「放送番組審議会だより」を掲載

静岡第一テレビが放送する番組の向上改善と適正を図る為、放送番組等の審議を行うことを目的とする、放送法に基づく審議機関です。
審議会は、識者8人によって構成され、年10回(1・8月を除く毎月)開催されます。「審議会だより」では、最新の審議会の概要をお伝えしています。

2022年10月~2023年3月における放送番組種別および種別放送時間・CM放送時間量

2024年04月18日

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「第388回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2021年3月17日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員7名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)、江藤秀一(副委員長)
京極美穂子、岡村真央、西村 等、大脇順実、山脇幸二

4.議  題
『震災10年 静岡のミライ ~命を守る防災最前線~』
2021年3月6日(土)午前10時30分~11時25分 放送

5.概  要
はじめに静岡第一テレビ赤座社長の挨拶の後、「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

津波による被害で死者・行方不明者1万8000人以上となった東日本大震災から10年。教訓をもとに静岡でも命を守る防災対策が進められている。番組では、南海トラフ巨大地震がいつ来るのか、その切迫度に迫る最新研究から命を救うスマートフォンやAI技術、さらにドローンを使った最先端の救助技術も登場。迫る巨大地震からどう命を守るのか、静岡の防災のミライを考えます。

・主な意見
・IT技術を防災に役立てているということで、ドローンを使い上空から見ると被害状況が一目瞭然。さらに赤外線カメラで見ると、火災の状況や取り残されている人がいないかなどの確認で効果があると思ったが、実際にどのくらいの悪天候に耐えられるのかというところまで取り上げてほしかった。また津波と水害対策の住宅として外地下や発泡スチロール製のシェルター、水に浮く家を取り上げていたが、かなり画期的な商品だと思った。
・静岡の防災の最前線、現状と課題ということで良いことや悪いことを率直に伝える内容だった。防潮堤については大きなものを作れば良いというものではなく、暮らしの中に防災があるという位置づけも重要だという視点は非常に考えさせられた。南伊豆町の防潮堤については住民が真剣に議論していて結論は出ていないが、釜石市のケースを取り上げていて、皆で考えていくべき問題だというメッセージが受け取れた。
・田中道子さんがナビゲーターとして起用されていたが、東日本大震災の炊き出しに参加されたというコメントだけだったので、田中さんが被災地でどれくらい関わったのかをもう少し入れた方が良かった。また地震観測網「DONET」の紹介があったが、これだけのデータがあってこれがどう活用されているのか、今この技術の進歩がどういうふうに役立っているのかについてもう少し紹介があると有難いと思った。
・今回の番組は6つのコーナーからなっていて、東日本大震災を教訓にしながらこれからくると予想されている南海トラフ地震に備える為に、官民での防災対策、防災技術の最新情報を紹介するといったものだった。このうち水害に強い水に浮く家、またスマホとAIを組み合わせて新しい避難所の可能性や、災害時の情報を収集・分析し、さらに応用して今後の防災に役立てていくといった最新の取り組みが印象に残った。
・静岡県は防災の取り組みについて進んでいるのではないかと感じている。ただ南伊豆町の防潮堤の議論というのは、結局そこに住んでいる方々が決めるしかないという難しい問題だと感じた。全体として1時間の番組だったが非常に盛りだくさんだったし、テーマごとに分けられていて大変見やすい構成だった。やはり継続してこういう番組を報道することが大切だと思う。
・防潮堤については意外とリアルに見ることができて、他人事ではなく、やはり災害が起きた時に必ず小さなところでも対立というか、そういったものが生まれてきて、それをどうやって解決して乗り越えていくかということ全てに当てはまる取材だったので、素晴らしいと感じた。ドローンについても進化しているようだが、日本ではどの程度の悪天候まで耐えられるのかということについて知りたかった。
・1時間という番組の中に6つのコーナーがあって、構成としては自然に見ることができたし良かったと思う。ただ防災最前線というテーマからすると、もっと直截な危機意識を高めるとか、データを含めて色々なものがたくさん出てくると思っていたが、思った程ではなかった。私が興味を持ったのは、県立大学の楠城特任准教授の小さな地震が少ないと大きな地震の前ぶれだということで、あれは是非もっと深掘りしてほしかった。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2021年3月18日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2021年4月10日(土)4時15分~4時30分

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2021年03月19日

「第387回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2021年2月17日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員8名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)、江藤秀一(副委員長)
京極美穂子、久保田香里、岡村真央、西村 等、大脇順実、山脇幸二

4.議  題
『フカボリ静岡2020 ~コロナ禍で何が起きた? ~』
2020年12月31日(木)午後2時25分~3時50分 放送

5.概  要
はじめに静岡第一テレビ赤座社長の挨拶の後、「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

新型コロナウイルスに揺れた2020年、静岡で起こったニュースを分かりやすく、そして独自の視点で総まとめした「フカボリ静岡2020」。番組では、医療現場の最前線医師が語るウイルスとの闘いで見えてきた「コロナの本当の恐ろしさ」や、リモート・巣ごもり・移住などで私たちの生活はどう変わってゆくのか、またコロナに負けない高校生たちの熱い青春など、「ずん」の飯尾和樹さんとともにお伝えしました。


・主な意見  
・番組の流れや色々なパーツの時間配分についてよく練られていて、コロナ禍でよく作られているという印象を持った。医療現場の先生のリアルなコメントは、報道として価値があると感じた。一番面白かったのは、西伊豆町の年配の方たちがキャッシュレス決済をしていることで、自分たちの町をどうしようと考えていく前向きさが素敵で、こういう小さな取り組みが人を幸せにするのではないかと感動した。
・静岡市立静岡病院の岩井医師の「ウイルスより怖いのは世の中、社会的な制裁を受けること」というコメントは非常に心が痛む言葉で、コロナへの偏見・差別は報道でも問題になっているが、実際に経験した人しか分からないと改めて感じた。コロナ禍を経験して75%の人が「価値観が変わった」という調査結果が出ていたが、多くの人がどう変わってきたのかをもう少し身近な事例としてフカボリの取材があっても良かったのではないか。
・時間を掛けて丁寧に作られた中身が濃い番組だと思う。医療現場について静岡済生会総合病院の方は、「実際にウイルスより怖い世の中だ」ということを医師が語ることで、差別の問題をつくづく感じた。熊谷真実さんは大変明るい方で、楽しそうに移住して良いことしかないということで、あの方がいらしたことでさらに番組の後半が明るくなって、キャスティングとして良かった。
・新型コロナウイルスの様々な影響をメインテーマに医療現場の状況と医師の気持ち、生活や価値観の変化、高校生の奮闘ぶりなどといった内容で、楽しく見ることもできたし、医師の言葉に共感を覚えた。メッセージ性という点では、印象的な発言がたくさんあった。中東遠総合医療センター 松島医師の「自分自身の身を守るために患者さんを蔑ろにしてはいけない」などといった言葉から、改めて医師の皆さんの使命感の強さを感じた。
・コロナ一色の一年の中で、医療従事者や感染者といったシリアスな話があって、後半はコロナ禍で価値観が変わる中で良いものを発見したり、前向きな姿勢になったりというところで終わっていくということで、構成としては非常に良かったと思う。またコロナに関しては、感染者の「人の本心が見える病気だ」とか、「病気よりも人間の方がはるかに怖い」という言葉が、非常に心に刺さった。
・コロナの感染者を出した医療機関への誹謗中傷が報じられる一方で、感染者の8割の方が誹謗中傷を受けなかったことを興味深く感じたのと、医療機関への誹謗中傷に関しては、夕方のニュースなどでこういうことがあったということは耳にするが、それはどういう意識で言っているのかとか、その辺りについても踏み込んでほしかった。高校生のところは、感染対策をしつつリモート大会に向けて頑張っている姿に元気をもらった。
・病院や医師をほとんど実名で紹介し、ご本人に登場してもらって現状を述べてもらったということで、医師のひとこと一言に重みがあってとても良い仕上がりになっていた。また感染者に実体験について述べてもらったのも貴重な機会だと思った。やはり誹謗中傷や差別の問題は、コロナがもたらした大きな社会問題の一つで、この問題は今後も積極的に取り上げていかなければいけないと思う。
・良い番組で構成も良かった。特に、清水西高校の体操部と熊谷真実さんが明るく前向きで、次の年に良い影響を与えたのではないか。ただ、この番組は報道+バラエティーとは言わないが楽しさを入れているので、視聴率で大丈夫かという感じもするので検討してもらいたいと思う。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2021年2月18日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2021年3月6日(土)4時15分~4時30分

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2021年02月19日

「第386回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年12月9日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員7名出席(出席委員氏名 敬称略)
江藤秀一(副委員長)
京極美穂子、満藤直樹、久保田香里、岡村真央、西村 等、山脇幸二

4.議  題
『Dスポ』
10月18日(日)午後5時00分~5時30分 放送

5.概  要
はじめに静岡第一テレビ赤座社長の挨拶の後、「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

静岡のアスリートをフカボリ&全力応援するスポーツ情報番組!「Dスポ」。10月18日の「Dスポ」は、今年8月に引退したばかりの元サッカー日本代表 内田篤人さんが生出演。様々な質問にズバリ答えてもらいました。さらに、幼稚園時代などのお宝映像公開の他、J1・川崎フロンターレに内定している静岡学園のサイドバック田邉秀斗選手をフカボリするなど、「内田篤人SP」としてお送りしました。


主な意見
・内田篤人さん生出演ということで視聴者の期待も大きかったと思うが、率直に言って少し物足りなかった。視聴者からの質問コーナーで「静岡で好きな場所」や「趣味は?」などといった質問があったが、せっかくスタジオに来てもらっているので、もう少し質問を厳選して本人がこれを聞けば答えやすくなるような内容にして、話が盛り上がるようにした方が良いのではないか。
・個人的には、サッカーや内田さんについてもそこまで熱狂的なファン層ではないが、そこそこ楽しめる内容だった。番組の構成として、エスパルスの苦しい現状、高校サッカーの話題などのコンテンツについて、内田さんのコメントを横断的に聞くことができたので、こういう魅力の活かし方があるのかと感心した。
・試合結果の羅列ではなく、選手などに主軸をおいているという構成は、バランスが良くて30分番組としてはあっという間に見ることができて楽しかった。サッカーに詳しくない人も見ていると思うので、選手としての活躍が短い時間だったが色々出てきて、テロップでも紹介していたのは良かったし、子どもの頃や高校の映像が織り交ざっていて、地元の選手でこんなに凄い人がいるということが伝わったのではないか。
・全体的な印象としては、もっと踏み込んだ質問を期待して見たが、質問の内容が子どもっぽいものだった。32歳で引退したということで、引退についてもっと深い部分のところを聞いてみたかった。14年半しかできないというプロサッカー選手の厳しさ、引退してからの人生設計をどんなタイミングで考え始めるのかということに非常に興味があったので、そういった質問があったら良かったと思った。
・サッカーのことでこれだけ取り上げる話題があるのは、さすがサッカー王国・静岡だと感じた。今回 内田さんの生出演ということで、気さくな性格などが前面に出ていて好感が持てた。気になったのは質問コーナーで、少し内容としては薄かったのではないか。せっかく生出演されていたので、サッカーに留まらずこれまでの苦労話や海外に行った経験などについて聞いた方が良かったのではないかと感じた。
・スポーツにそれほど興味がない人が見ても、最後まで楽しく見ることができたと思う。内田さんは素晴らしい経歴の持ち主なのに、素直に質問に答えている姿は心に伝わってくるものがあった。引退された直後だと、「これから何をするのですか」という質問には答えにくいと思うので、もう少しかみ砕いて答えやすいかたちで質問を組んだ方が良かったのではないかと思う。
・MCの2人も話し方が生き生きとしていてテンポが良く、スポーツ番組に相応しく音楽も軽やかで良かった。清水エスパルスとジュビロ磐田の試合結果については、内田さんが選手の立場からのコメントも間に入ってきたので、さらに良いダイジェストになったのではないか。サイドバックのコメントについては素人でも分かりやすかったので、恐らく内田さんが解説者になればサッカーの面白さを皆さんに伝えてくるのではないかと思った。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年12月10日(木)

②自社制作番組:「NNNストレイトニュース」(ローカルニュース枠)
放送日:2020年12月10日(木)11時30分~11時55分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2020年12月11日

「第385回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年11月18日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員8名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)、江藤秀一(副委員長)
京極美穂子、満藤直樹、岡村真央、西村 等、大脇順実、山脇幸二

4.議  題
『まるごと』
10月15日(木)午後4時50分~5時53分 放送

5.概  要
はじめに静岡第一テレビ赤座社長の挨拶の後、「視聴率調査の結果」「放送番組の種別の公表制度の説明及び2020年4月から9月までの集計結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

静岡の今とトリップ感をお届けする「まるごと」、10月15日の「宮川クラブ」では静岡県民に愛されるご当地パン「のっぽ」の知られざるヒミツを大公開、のっぽの名付け親が初めて明かす意外な真実を告白。「いまだけ」は、水曜ドラマ「♯リモラブ ~普通の恋は邪道~」の見どころを徹底解説、SNSで始まる恋について街角で大調査、また「ペコリーノ」では、飯尾さんが静岡市内のフォトスタジオにペッコリおじゃましました。

主な意見
・内容も豊富で色々なコンテンツが入っていて、メリハリがあって良かったと思う。宮川さんと久保さんの明るい雰囲気が皆を和ませてくれる良い感じでできていた。バンデロールの「のっぽパン」については工場内の取材や、なかなか見ることができないところを見ることができ、皆さんが生き生きと仕事をしている結果が、パンのヒットに繋がったという話の流れが良かった。
・「のっぽパン」については、非常に興味を持って見た。「のっぽパン」の歴史を説明し、工場の取材もポイントをしっかりおさえていて、手作業を残しているところにバンデロールのポリシーがあると感じた。また、静岡の食材を積極的に取り入れて商品化しているということで、バンデロールが研究熱心な会社だという印象を持った。天気予報については体感温度を豆知識として入れていて、非常に充実したコーナーだったと思う。
・「宮川クラブ」は、宮川さんと久保さんの2人が出ていて盛り上がっていた。「のっぽパン」が沼津で作られていることや、こんなに限定品が多かったとは知らなかったので驚いたし、限定品を食べてみたいと思った。「宮川クラブ」は、凄く面白かったし勉強になった。天気予報の体感温度については、服装をどうしようかという時の参考になると思う。「♯リモラブ」については、今の時代とコロナの状況と合わさってこういう時代になったのかと思った。
・「ペコリーノ」については、飯尾さんが七間町のスタジオを訪ねたが、写真スタジオなのか、イベントの会場なのか、あの場所自体がよく分からなかったのでもやもやした状態だった。ビンゴゲームは、2人以上の方が出てきて1人が投げるということだが、せっかく数名出ているので1人が3回投げるのではなく、1人1回づつ投げるようにするなど、変化をつければ見ている人にとって楽しみが出てきて良いのではないか。
・宮川大輔さんは、元気で明るいしリアクションも分かりやすいので、コロナ禍という意味でもこの人を起用したことが良かった。静岡に来て「のっぽパン」を知らなかったが、ここまで歴史のあるパンであることを改めて紹介してもらって良かった。また、色々な「のっぽパン」の紹介の仕方が楽しかったし、工場で手作業が多いことに驚いた。「♯リモラブ」については、20代・30代の方には常識だが、我々の世代では知らない人もいるので、こういう情報もあって良いと思う。
・冒頭からアップテンポの音楽で、とにかく明るく楽しくという雰囲気が詰まっていた。「のっぽパン」については、知っているようで知らないことが多く、工場見学をしているようなかたちで楽しめた。「♯リモラブ」については、私のようにドラマを見ていない人には分かりやすく教えてくれる内容になっていたが、街頭インタビューも10代・20代の方で自分のこととして興味が持てなかった。
・「のっぽパン」については、興味深い内容で良かった。歴史の話があって年間の出荷量や売上高などのデータが紹介されれば、どれだけ愛されているパンかということで、説得力が出たのではないか。天気予報については、「体感温度」というワードを取り上げ、その中で「ミスナール改良計算式」という非常に難しい用語が出てきたが詳しい紹介もなく、この計算式による翌日の正午の体感温度と、実際の予想体感温度との差が大きかったので、計算式についてもっと説明すべきだと思った。
・内容については楽しくて充実している番組づくりだと思う。Daiichi-TVが看板番組としてこういったもの、こういった方向を貫いているということで、その意思が本当によく伝わってくる。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年11月19日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2020年12月5日(土)4時15分~4時30分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地





2020年4月~2020年9月の放送結果を以下によりご覧いただけます。


▽2020年4月~2020年9月における放送番組種別および種別放送時間・CM放送時間量
◆2020年4月第3週番組種別一覧
◆2020年5月第3週番組種別一覧
◆2020年6月第3週番組種別一覧
◆2020年7月第3週番組種別一覧
◆2020年8月第3週番組種別一覧
◆2020年9月第3週番組種別一覧
◆2020年4月~2020年9月種別時間およびCM放送時間量
◆2020年10月期基本番組表

◆放送番組の種別の基準

2020年11月19日

「第384回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年10月21日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員9名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)、江藤秀一(副委員長)
京極美穂子、満藤直樹、久保田香里、岡村真央、西村 等、大脇順実、山脇幸二

4.議  題
IAI Presents チャイルドサッカー『未来ストライカー』
10月10日(土)午前10時30分~11時00分 放送

5.概  要
はじめに静岡第一テレビ赤座社長の挨拶の後、「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

県内の6歳以下の子どもたちが元気いっぱいにプレーする「チャイルドサッカー大会」、IAIスタジアム日本平で開かれた大会には、36チーム328人が出場しました。番組では、清水エスパルスの立田悠悟選手と西澤健太選手からスペシャルミッションを出された2人のちびっこストライカーに密着、家族みんなで奮闘する姿を追いかけました。

主な意見
・出場した2人の選手を取り上げているが、それぞれレベルの違いが表れていて、取り上げるバランス的には良かったと思う。2本の物語の構成がいずれも清水エスパルスの選手のアドバイスを受けて、大会でゴールを受けて活躍するという似通った展開になっていたので、どちらか1本はチーム全体の成長物語にするとか、コーチが父親で選手が息子という家族ものにするとか、少し変化をつけた方が面白くなると思った。
・憧れの清水エスパルスの選手からメッセージをもらってサッカー少年が練習に励んだり、実際にゴールを決めたりとか、サッカー少年・少女の憧れや夢が詰まった番組で、非常に見ていて胸が熱くなるところがあった。特に2人のお子さんのありのままの表情をたくさん追っているように感じ、言葉で説明する以上に心を打つ描写になっていると感じた。
・ちびっこストライカー1人目の光琉くんが、清水エスパルスの西澤選手からメッセージを受けている時の嬉しそうな表情や、上手くいかなくて泣いてしまうなど、子どもの色々な表情をカメラで上手く捉えていて良かった。2人目の渚和くんは、兄弟みんなで清水エスパルスの立田選手のメッセージを見ている時の嬉しそうな姿や、驚きの表情をよく捉えていたと思う。
・子どもたちのサッカーが上手で可愛らしくて、30分があっという間で楽しい番組だった。驚いたのは36チームで328人の参加ということで、子どものサッカークラブがこれだけあるということと、皆さんボールを上手にさばいていて、これが大きくなってくるとサッカー県になるという理由も分かった。タイトル通り、将来 静岡県のサッカーファンを楽しませてくれる選手になって、静岡を元気にしてくれるという期待を持った。
・夢に向かって頑張る「未来ストライカー」を全力で応援する企画で、見ていて気持ちが明るくなる良い番組だった。光琉くんは、清水エスパルスの西澤選手からの声掛けに本当に嬉しそうにする様子や、ボールを蹴る前の少し凛々しい表情が変化していくといった、その成長ぶりをしっかり捉えて表現されていた。渚和くんはミッションをクリアーできなかったが、「楽しかった」、「ありがとう」という言葉を聞いて爽やかな気持ちになった。
・コロナ禍で色々な大会などが中止になる中で、子どもにとってこういう大きな大会は凄く励みになるし、晴れ舞台なので開催されて良かった。光琉くんは技術的にこれぞ「未来のストライカー」だと感じるようなプレーだったし、渚和くんはまだサッカーを始めて2か月でこれだけできるのであれば、お兄ちゃんたちの影響も大きく、まだこれから伸びると思った。
・サッカーを通じて子どもの身近な成長を捉えている企画で、見ていてほのぼのとした内容だった。目標を目指して練習する姿に子どもの純粋さが非常に出ていたと感じた。途中で壁にぶつかると再度 清水エスパルスの選手からアドバイスをもらって上手く成長できている過程というのが、さすがプロのアドバイスだと感心した。試合は満足いく結果だったと思うが、家族のサポートの大切さ、感謝する気持ちの大切さを感じる番組だったと思う。
・今回2人のお子さんにスポットライトを当てて、ストーリーを作っていったということで、私のようにサッカーにそれほど興味がない人でも子どもの成長物語として凄く面白く見ることができた。サッカーの番組だが、子どもの真剣な表情などを捉えているのに引き付けられて、最後まであっという間に見ることができた。色々な視点から見て良い番組だと感じた。
・私も皆さんと同じ意見ですが、企業側から言うとIAIさんがメインスポンサーということで、「まるごと」IAIの番組というような感じで、スポンサーとしてやりがいがある番組だと感じた。コロナ禍で企業がCMから手を引いたりするかもしれないので、こういう作り方でやられると良いかもしれません。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年10月22日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2020年11月14日(土)4時15分~4時30分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2020年10月23日

「第383回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年9月16日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員8名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)、江藤秀一(副委員長)
京極美穂子、満藤直樹、久保田香里、岡村真央、大脇順実、山脇幸二


4.議  題
24時間テレビ43『愛は地球を救う』~動く~
・8月23日(日)午前 8時44分~ 9時44分 放送(静岡PART.1)
・   〃   午前11時24分~12時24分 放送(静岡PART.2)
・   〃   午後 4時59分~ 5時23分 放送(静岡PART.3)


5.概  要
はじめに静岡第一テレビ赤座社長の挨拶の後、新委員が紹介された。続いて「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

24時間テレビ43は、「~動く~」をテーマに静岡ローカル制作部分では、新型コロナ禍でも「1人1人が、考えながら、前向きに動き出す」ストーリーをお届けしました。「静岡PART.1」では、一時は息子の障がいにより、家族がバラバラになりかけていた母親がフリースクールを立ち上げ、家族とともに新たな道へ。「静岡PART.2」では、発達障がいの息子を持つ母親が「たこ焼き」のキッチンカーを始め、息子が馴染めなかった学校の仲間に「たこ焼き」をふるまうことに。また「静岡PART.3」では、コロナ禍による花火大会の中止を乗り越え、まだ見ぬ我が子へ決意の花火を打ち上げる女性花火師を取り上げました。

主な意見
・24時間テレビに対する取り組みの真摯さや思いの強さが、視聴者の私にも伝わってくるような気がした。一番印象が強かったのは「たこ焼き」を作ってキッチンカーで活動されている一護くんの母親で、短い時間の中で母親の気持ちの変化や、それに至る経緯が凄く分かるような展開になっていて、同じような立場の皆さんが勇気をもらえたと思う。
・今年は障がい者だけではなく、コロナでイベントを失った女性花火師にスポットを当てるなど、色々なジャンルで前向きに動いていくところが捉えられていて身近に感じた。印象に残ったところは、見えにくい障がいの瑞樹くんについてで、馬とのふれあいによって彼が変わっていくことに非常に共感できた。
・スタジオでの「まるごとファミリー」の進行ということで、アットホームな感じでリラックスして見ることができた。見えにくい障がいということで、瑞樹くんの母親の加藤照美さんは息子の病名を聞いて嬉しくて泣いた。「自分の息子のことを分かってくれる、これから始まるんだ」というコメントが凄く印象的だった。親も子も気持ちが切り替わり成長していくところが凄く表現されていた。
・自閉症、発達障害の子どもの話は、お母さんが子どもの将来の為に悩み苦しみながら、その困難を乗り越えていくということで、「動く」というテーマにピッタリな内容だった。一番感動的だったのはラーメン屋の話で、利き腕の右手が不自由になったにもかかわらず、ラーメン屋を止めなかった大久保さんと、大久保さんを32年間支え続けた奥さんの意志の強さに感動した。
・障がいがある瑞樹くんの話は、病名が分かったことでお母さんが嬉しかったというのが印象的で、これからアクションを起こしていけるということが伝わってくる言葉だった。プロゴルファーのスランプからの脱出については、アスリートがスランプのことを語る丸山桂里奈さんのコメントが良かった。発達障害の息子を持つ母親の話は、自分が見守れなくなってからの子どもの将来を考える親の気持ちが伝わってきた。
・誰かの為に動いている人がいたり、自分で何かを立ち上げたりなどといったエピソードが取り上げられていて、不自由な状況の中でも、自分ができることを行動に起こしていくことが大切だというメッセージを受け取れる内容だった。黒板アートは素晴らしかったが、最後にテレビ上でこんなかたちでできていったというところが見たかった。登場人物はいろいろな方がいると思うので、色々な立場の方のエピソードをもっと見る機会があったら良いと思った。
・5本の話の内、一番目をひいたのはプロゴルファーの渡邉彩香選手の話で、妹さんの結婚がスランプ脱出のきっかけになったということだったが、テーマの「動く」というところからすると、妹の結婚が動くきっかけになったというのが今一つ説得力に欠けていたような気がしたが、広い意味で見るとオリンピックへの夢、挑戦が再び動き始めたというような捉え方で見ればいいと、私なりに解釈した。
・5つのエピソード全てが、親子愛、夫婦愛、兄弟愛、家族愛、そして仕事愛と、愛が溢れたストーリーを重ねてもらって本当に感動した。今回ハンディキャップを負われた方はいたが、あまりそれを感じずに人と人の支え合いというか、それだけで十分感動するテーマだったと思う。コロナで世の中が今変わりつつあるが、番組作りについても若い人の意見を入れて企画を取り上げて、変えるところは変えるということで良かったのではないかと思う。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年9月17日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2020年10月10日(土)4時15分~4時30分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2020年09月17日

「第382回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年7月15日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員8名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)、江藤秀一(副委員長)
京極美穂子、満藤直樹、久保田香里、向井 太、西村 等、大脇順実


4.議  題
『新型コロナウイルス報道全般について』
・「news every.しずおか」5月27日(水)18:15~19:00放送
新型コロナ「医療の最前線② 差別の実態」
・「news every.しずおか」6月11日(木)18:15~19:00放送
ポストコロナの静岡「静岡伊勢丹 嶋田社長に聞く」
・「news every.しずおか」6月18日(木)18:15~19:00放送
10万円特別定額給付金「独自検証 給付スピード地域差ナゼ!?」
・「news every.しずおか」6月25日(木)18:15~19:00放送
その時 そして退院後は・・・「独自 県内コロナ元感染者が語る」
・「まるごと」 コロナコーナー 4月17日(金)16:50~17:53放送
新型コロナ感染者急増で「静岡にも緊急事態宣言」


5.概  要
はじめに静岡第一テレビ赤座社長の挨拶の後、委員変更の報告及び副委員長の指名が行われた。続いて「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。
新型コロナウイルスは世界各国に感染が拡大し、日本でも、いまだに感染者数が増加しています。「news every.しずおか」では、患者を治療する医療機関の院内感染対策や、医療従事者への差別や偏見といった実態を取材しました。また、国民1人あたりに10万円が支給される「特別定額給付金」の給付スピードに地域差が生まれている点に着目し、その実情を調査、報じてきました。一方、「まるごと」では、県内に感染者が急増したことから番組冒頭に新型コロナウイルスの特別枠を設けて、最新情報を視聴者にお伝えしてきました。

主な意見
・今回、新型コロナウイルスを取り上げたこの番組を拝見すると、きちんと要所が押さえられていると感じた。医療最前線の差別の実態については、ウイルスに対する恐怖心を越えて、差別はいけないということを訴える為にも、実際に医療従事者の奮闘の様子を紹介することは重要だし、その意味でニュースに説得力が出てきたと思う。
・医療従事者への差別、特別定額給付金の支給時期の地域差など、視聴者が気になっていることや知りたいことを多く取り上げ、取材やアンケートもやっていて上手にまとまっていた。特に医療の最前線については、差別以外にも病院の検査方法やゾーン分けをした病院内の対策など、医療現場の様子を知ることができた。
・新型コロナウイルス感染症については、まだ実態が把握されていない部分も多く、恐らくどのような報道の仕方をしても賛否が出てくるのではないか。その中で非常にしっかり調査をした報道がされていると感じた。ポストコロナの静岡伊勢丹の嶋田社長へのインタビューで、既にコロナ禍の前まで回復しているということに驚いたが、その理由をグラフで示し、分析、提示していて分かりやすかった。
・医療現場の差別問題、特別定額給付金の問題などを取り上げて、適切なコメントがなされていた。一番印象的だったのは元患者Aさんへのインタビューで、死ぬか生きるか不安の思いをされ、その間に奥さんや友人を亡くされ、とても辛い思いをされたと思う。それにも関わらずその思いをたくさん語ってくれていて、インタビュアーのコミュニケーション力などを感じた。
・新型コロナウイルスについて、さまざまな角度から項目ごとに検証されていて良かった。医療の最前線では、医療現場の過酷さやスタッフのコメントも含めて、医療従事者への差別問題もテーマに上がっていたが、非常に難しい問題だ。元感染者の方へのインタビューは非常に難しいことだが、年齢層の違いや環境の違う人が、どういうかたちで感染したかなどについて参考になると思う。
・新型コロナウイルス関連のニュースについては、視聴者が当事者としてニュースを見ることが多かったのではないか。差別、偏見については、差別的な行為だけではなく、励ましの事例も取材されていて、自分たちがとるべき行動の指針を示していた。特別定額給付金の地域差については、行政のデジタル化が遅れていることは否めないが、マスコミが厳しい目で指摘していき取り上げていってほしい。
・今回 この番組を見てDaiichi-TVの番組が凄く良いと思った。報道番組で私が期待するのは、行政が直接情報を流さないで報道から流れるかたちになっていると思うが、その時に中立な立場で必要な情報を分かりやすく発信できているかどうかということで、凄く上手く伝えられていたと思う。コロナで取材も大変だと思うが、このまま質の高い番組作りをさらに続けてもらいたい。
・5つの特集などは丁寧な作りで、要点をついていると思う。ただ私自身は、経営者として凄い危機感を持って情報集めをしていたが、その時にもっと即時性、その時その時の情報がほしいと思い、夕方 県からの情報を他局で放送していたのでそれを見てしまった。番組作りそのものは面白いが、報道全体でいうと今回のコロナについてはDaiichi-TVの番組にちょっと不満があった。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年7月16日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2020年8月8日(土)4時15分~4時30分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2020年07月17日

「第381回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年6月17日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員7名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)
京極美穂子、満藤直樹、久保田香里、向井 太、江藤秀一、西村 等


4.議  題
Daiichi-TV制作 日本テレビ系全国28局ネット番組『世界!ニッポン人養成所』
2020年5月23日(土)10時30分~11時25分 放送


5.概  要
はじめに「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

斬新なアイディアで日本進出を企てているビジネスマンや日本文化にほれ込んだ若者など、単なる観光ではなく、ニッポンを目指す外国人が急増、彼らに共通しているのは、本格的に「日本の流儀」を習得することです。そこで番組では、外国人を「ニッポン人」に育成するためのナゾの養成所に潜入! ニッポンを愛する外国人の姿から、思わず誇らしくなる「ニッポンの宝物」を再発見します。

主な意見
・内容のコンテンツの数と飯尾さん、出川さんのトークの配分が絶妙で、1時間があっという間に過ぎてしまうようなとても面白い番組だった。タクシーの外国人運転手が4か国語を話されて日本で働いているということで、語学力があって技術がある人がどうして日本で働きたいのかというところをもっと知りたかった。
・柳川高校やタイ分校の学生、外国人のタクシードライバーなど、将来 自分の国に役立てたいという夢を持って日本の文化を学んでいるということで、非常に共感を受けた。外国人ドライバーについては、日本人の人手不足や語学力の不足など、盆栽は日本文化を継承するにあたって継承者不足など、さまざまな問題が存在していると感じた。
・オープニングから華やかなスタジオの雰囲気と、飯尾さんと出川さんの明るさで最初から楽しそうで、1時間があっという間に終わってしまった。柳川高校の取り組みは、正に「ニッポン人養成所」というタイトルにはピッタリだと思ったが、違う側面で外国の留学生と一緒に学校生活を送るということで、柳川高校の日本人の生徒にとって凄く良い経験になっていると思った。
・テンポが良く、出川さんが暴走して飯尾さんが突っ込むという進行も面白かったし、みやぞんさんの抜け感のある取材も楽しかった。タイ中学校では清掃や10分前行動など、規律と道徳、勤勉さというキーワードが出てきたが、生徒たちのキラキラした目で夢を語るシーンがとても印象的で、暗い時代に嬉しいシーンだと思って拝見した。
・タイにあるアニメの学校、タクシーの外国人運転手など、教える人と教わる人のひた向きさや、子どもたちの将来の抱負などを紹介して、日本の文化とか日本人のおもてなしの素晴らしさを私たちに認識させている良い番組作りだった。中でも、アニメ学校 講師の藤原さんが「日本の単なる真似ではなくて、タイの個性を組み合わせて世界で活躍できる作家を育てたい」という考えに共感した。
・前回と比べると明らかに番組としての質が上がっている印象があり、どのコーナーも楽しく拝見できた。バンコクのアニメクリエーター養成所については、日本の漫画文化が日本以上に愛されていることを実感できるし、現地でのローカライズ(翻訳)作業などは、とても興味深い内容だった。静岡の盆栽の話は、弟子のアメリカ人ととても怖そうな師匠とのやり取りが、とても緊張感があって引き込まれた。
・とにかく集中して楽しく拝見した。飯尾さん、出川さんの合いの手も素晴らしいし、このテーマは2回目だが充実してきたと思う。この「コロナ」の騒ぎでインバウンドが止まってしまったということだが、恐らく長い時間をかければ戻ってくると思う。そういう流れはずっと続くと思うので、是非 このシリーズをより深めて続けてもらいたい。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年6月18日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2020年7月11日(土)4時15分~4時30分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2020年06月18日

「第380回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年5月20日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員9名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)
京極美穂子、満藤直樹、久保田香里、岡村真央、向井 太、大山隆幸、江藤秀一、西村 等

4.議  題
『地震・防災チェック』      
2020年4月18日(土)、25日(土)、5月2日(土)、9日(土)
午前11時40分~11時45分 放送

5.概  要
はじめに静岡第一テレビ桜田社長の挨拶に続き、「視聴率調査の結果」「放送番組の種別の公表制度の説明及び2019年10月から2020年3月までの集計結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

2001年に放送を開始したこの番組は、東海地震への備え、その後 切迫性が高まっている南海トラフ地震をはじめ、近年では豪雨災害なども積極的に取り上げ、「わが家と家族を守るために」を番組コンセプトに、私たちが何をしたらいいのかを問いかけ続けてきました。
4月の放送では、危険なブロック塀の撤去が進む中で、その代わりに伝統の「沼津垣」が見直されている話題を紹介。また、5月には新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、災害時のリーダーの在り方や防災教育にも役立てようというテーマでお送りしました。


主な意見
・昼間の短い時間に防災への意識を思い出させる良い番組だと思う。河津桜と堤防の関係、ブロック塀に代わる美しい沼津垣の話は、短時間だが良くまとまっていた。災害時のリーダーなどについては、短い時間に詰め込むのは厳しい感じがした。2001年から続いている番組ということで、地道にこうした情報を発信していくことは地域のテレビ局ならではの素晴らしい取り組みだ。
・内容が5分とは思えないような詰まったものだった。沼津垣について知らなかったが、ブロック塀が地震の被害を大きくするということで、問題視されている中で非常に面白いと思った。後半の2回放送分はインタビューがメインで、ちょっと内容も難しかったので、5分という短い時間で視聴者に伝えるということが適しているかどうかは少し疑問に思った。
・5分間の短い時間ながら、地震への備え、防災の必要性、重要性などについて、さまざまなテーマを見つけてきて取材し、それを紹介しながら視聴者に警鐘を鳴らしている良い番組だと思った。全体としてコロナというところに今回 防災というところを絡めたというところも、非常にタイムリーに視聴者の関心を引く上手い構成だった。
・土曜の昼前に防災に関する番組を放送することは、とても意義があることだ。河津桜と沼津垣の2つは地域に根ざした防災の話で、これは自分たちの日頃の備えにも繋がるヒントを与えてくれる良い番組だと思った。また、災害時のリーダーの在り方など、コロナと防災を絡めているのは非常に重要な視点であると思うが、市民がどう関わっていくかという内容になればさらに良かった。
・河津桜や沼津垣、永野弁護士の話など、5分という短い時間に印象に残るメッセージが詰まっている良い番組だった。防災の観点からの河津桜の保護と育成、伝統美の沼津垣など、興味深い情報を防災と絡めて探してくるという取材力を感じた。コロナに関しては、永野弁護士の「今は大災害が起きた状況といっしょ」という言葉がとても印象的だった。
・5分という短い番組だが、しっかりまとまっていた。4月放送の河津桜と沼津垣については、美しさとともに防災も強調している良い取り組みだった。5月2日の防災時のリーダーの在り方は、難しい内容でもあるが、普段の信頼関係というのがこういう時に大きく影響することに納得できた。9日の新型コロナウイルスと防災教育については、若い時から正しい知識を身に着ける、科学的な見地を広めることが大事だということが分かった。
・4月の放送分については、防災対策をしながら地域での特徴や伝統を活かしている取材で非常に興味深く見させてもらった。このように町を活性化していく取り組みを同時に行えれば、地域の住民も防災に対して前向きになれると感じた。5月の放送分については、 政治家や行政だけの責任ではなく、市民も科学的な知見を持つとか、防災教育が必要とか、自分たちのやるべきことを示している部分については意義があると感じた。
・短い時間で防災というワードに触れることができることは、とてもありがたいと思う。河津桜や伝統の沼津垣など、防災という意識を通して小さなコミュニティーで何か新しいものをやっていこうという取り組みを、希望を持って見ることができた。これからの番組作りでは、アフターコロナの中の防災というものが作られていくと思うが、期待して見たいと思うので頑張ってほしい。
・皆さんのおっしゃる通り。今回は前半と後半でコロナがあったのでトーンが変わったと思う。その時、その時に合わせた番組作りもあると思うが、一定のスパンでテーマを付けて考えていくということも必要だし、COMPASSというまとまった防災番組と絡めて上手に作っていってもらいたい。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年5月21日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2020年6月13日(土)4時15分~4時30分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地





2019年10月~2020年3月の放送結果を以下によりご覧いただけます。


▽2019年10月~2020年3月における放送番組種別および種別放送時間・CM放送時間量
◆2019年10月第3週番組種別一覧
◆2019年11月第3週番組種別一覧
◆2019年12月第3週番組種別一覧
◆2020年1月第3週番組種別一覧
◆2020年2月第3週番組種別一覧
◆2020年3月第3週番組種別一覧
◆2019年10月~2020年3月種別時間およびCM放送時間量
◆2020年4月期基本番組表

◆放送番組の種別の基準

2020年05月21日

「第379回放送番組審議会だより」

1.開催月日 2020年4月15日(水)

2.開催場所 静岡第一テレビ

3.委員8名出席(出席委員氏名 敬称略)
松村友吉(委員長)
京極美穂子、満藤直樹、久保田香里、岡村真央、向井 太、大山隆幸、西村 等


4.議  題
『THE COMPASS ~防災の羅針盤~』
2020年3月7日(土)10時30分~11時25分 放送


5.概  要
はじめに静岡第一テレビ桜田社長の挨拶に続き、「視聴率調査の結果」「視聴者の声」等について報告が行われた。その後、議題番組について審議が行われた。

南海トラフ地震が30年以内に発生する確率は70%~80%と、切迫性が高まっている。必ず起きる巨大地震に対して、私たちはどんな準備をして、自分や家族の命を守ればいいのだろうか。番組では、過去の地震や、去年の台風19号による豪雨災害、そして「南海トラフ地震 臨時情報」への理解を深めて、いざという時に取るべき行動を考えます。


主な意見
・県民にとってとても必要な番組だ。静岡市だけではない地域のことを取り上げられていたり、安心感を持って見ることができた。この番組を見て自分が備えられる部分は備えようというようなかたちで利用できるので、その取材もとても良かったと感じる。また、防災グッズの紹介もありがたかった。
・県の防潮堤などのインフラ対策や、高校生の地層研究などを取材されていて、県内の対策状況を県民が知るということは非常に大切だと感じた。ただ臨時情報については、今後 県のガイドラインに基づいてそれぞれの地区が対策をすると思うが、そういったことに問題がないのか、専門家の提言やアドバイスがもう少しあっても良いのではないか。
・この番組を見て防災意識が高まった。静岡県の想定犠牲者が約11万人ということで驚いたが、「減災」というキーワードで災害による被害をいかに少なくするのかという対策として、避難タワーなどをどんどん作っているということが分かって少し安心した。また、防災キャンプで子どもたちに水や食器を節約する料理法などを経験させることは、凄く良いことだと思う。
・スタジオのCGがクールな感じで、冷静に物事を伝えるという感じで良かった。南海トラフについては、静岡県の想定犠牲者が10万9千人という数字を突きつけられると、自分の事だと感じた。台風の教訓ということで、住民同士が避難を呼びかけあって行政の支持を待たずに避難したことで被害が少なかった。そういう成功事例を皆さん知りたいと思うので、こういう情報は貴重だと思った。
・防災への意識を高めるという意味で良い番組だった。「臨時情報」発令後から1週間の行動について、湖西・土肥・河津という3つのモデル地区で具体的な検討を進めていることや、県が「静岡県版ガイドライン」を完成させたことも紹介されていて良かった。ただ、モデル地区以外の県民に静岡県版ガイドラインがどのように読まれているのかなど、例えばホームページで周知して、視聴者に情報へのアクセスをしてもらうということがあっても良かった。
・「防災から減災へ」という考え方のシフトについて、ダイレクトに伝わってくる内容だった。大きな地震が起こると何万人亡くなるとか、そういう手法で恐怖心をあおって終わりではなく、減災という言葉で具体的にどのように市民が行動したらいいのかというような、具体的な防災意識を高めてくれるものになっていると感じた。それが静岡の人にとって必要な視点なのかと思った。
・これは必要な番組であって、これからも繰り返しこういった情報を発信してもらいたい。転勤者でも静岡に住み慣れてくると、当初あった地震への恐怖感や切迫感が薄れてくる。そういう意味でも防災グッズとして紹介されていた「湯わかしBOX」など、こういう便利なものを見ると何かしなければいけないという気持ちになる。これからもこういう気持ちをくすぐるような番組であってほしい。
・皆さんおっしゃる通り。この番組は見れば見るほど情報が詰まっていて、1回だけの放送ではもったいないと思うので、皆さんおっしゃるように再放送していただき、しっかりと防災意識を県内に植え付けていただきたい。


意見の公表:
①読売新聞(静岡県内版)紙上にて公表
掲載日:2020年4月16日(木)

②自社制作番組:「ふれあい・てれび」
放送日:2020年5月16日(土)4時15分~4時30分(予定)

③自社ホームページに掲載
URL https://www.tv-sdt.co.jp/

④議事録の備え置き
本社 静岡市駿河区中原563番地

2020年04月16日

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