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裏バナシ

「最終盤 心に残る3試合」

12月に入り気温もぐっと下がり、いよいよ今シーズンもJリーグのある週末の終わりを感じる時期になってきましたね。リーグも最終盤を迎えていますが、そんな中週末には県勢にとって大切な3試合が行われました。まずは、磐田のJ1昇格と沼津のJ3残留がかかったゲームから。両チームのサポーターにとって、手に汗握る、目の離せない試合となったのではないでしょうか。磐田は昇格プレーオフ決勝進出には勝利が絶対条件となる中で、前半のワンチャンスを物にし見事先制に成功。しかし後半37分に得点を許し、引き分けでプレーオフ敗退という悔しい結果となりました。また沼津は、白輪地選手や川又選手のゴールこそは生まれたものの、2-3で滋賀に敗れ、J3リーグJFL入れ替え戦第一戦目を落としてしまうという痛い結果になってしまいました。ですが入れ替え戦2戦目はホーム愛鷹で行われるので、サポーターの大声援も借りながら、絶対に残留を掴み取って欲しいです!そしてJ1清水は昇格や残留がかかったゲームではなかったものの、エスパルスサポーターの皆さんにとっても、特別な試合が行われた週末となったのではないでしょうか?エスパルスのモチベーターであり、3年間クラブを率いてきた秋葉監督。そしてチームの中心的存在の乾選手ら退団が発表された選手達と一緒に戦える最後の週末。
最終節を勝利で飾ることはできませんでしたが、試合後の秋葉監督、乾選手の言葉からは溢れんばかりの『清水愛』を感じ、2人が目頭を熱くさせる様子からは『サッカーに対する情熱』や『チームやサポーターに対する想いの大きさ』を感じ、涙したファン・サポーターの方も多かったと思います。もっと清水で、アイスタで活躍される姿を観たかったという気持ちが大きいのも事実ですが、今週のKICK OFF! SHIZUOKAは秋葉監督がスタジオ出演予定なので、同じくゲスト出演の盟友・城彰二さんとともに色々と深掘っていきたいと思っています。秋葉監督ロスの皆さんにもぜひご覧いただけると嬉しいです!


岩本 美蘭

「名門対決に心アツく」

週末に行われた全国高校サッカー選手権静岡県大会準決勝。
第一試合は、浜松開誠館対磐田東のカードでした。前半は両者譲らず0-0で折り返し、迎えた後半4分。拮抗した試合は目の覚めるような1点で動きました。開誠館のDF水谷がゴールに突き刺すような豪快なミドルシュートを放ち先制すると、後半22分にはMF岡田が追加点。開誠館は夏の総体に続く、県2冠に王手をかけました。結果としては開誠館が勝利となりましたが、90分間を通して両チームのスタイルを存分に発揮した見ごたえのある試合でした。
そして続く第二試合は、静岡学園対藤枝東の名門対決。試合は延長戦へともつれ込み、それでも勝敗が付かずPK戦へ。『意地と意地がぶつかり合う』という表現を見聞きすることは多々ありますが、実際に目の当たりにして、心の底から「両チーム、1人1人、全員の意地のぶつかり合い」を感じたのは初めてでした。それほどまでに試合を観る人の心を熱くさせた試合。特に私が心を動かされた瞬間は「PK戦が始まる前に、静学GK有竹選手と藤枝東GK宮崎選手が、がっちりと握手を交わしていた瞬間」です。県選手権決勝という舞台、全国高校選手県という舞台を目指すライバルであるはずなのに、その瞬間だけは不思議と同じ舞台を戦う戦友のようにも見えました。そして藤枝東の最後の5人目のキッカーとして宮崎選手が出てきたときは、鳥肌が止まりませんでした。差し込む西日も相まってドラマのワンシーンのようにもみえるこの一瞬に、これまでのサッカー人生の全てをかけるそのひたむきな姿を見た時、やっぱり高校サッカーっていいな、スポーツっていいな!と改めて強く感じました。そんな青春がギュッと詰まった高校サッカー静岡県選手権もいよいよ来週決勝戦を迎えます。決勝は夏の総体決勝と同じカード。浜松開誠館が夏に続き県2冠を達成するのか、それとも藤枝東が夏の借りを返すのか、どちらが全国への切符を手にするのか楽しみです!


岩本 美蘭

「スポーツの秋!Daiichi-TVはサッカー祭り!」

第104回全国高校サッカー選手権静岡県大会の決勝トーナメントが開幕。大会3連覇がかかる絶対王者の静岡学園、夏の総体王者に輝いた浜松開誠館はいずれも初戦を無失点で勝ち上がり順調に初戦を突破しました。ベスト8も出そろったなか、高校生の熱量に私も圧倒されています!
25日(土)富士総合運動公園陸上競技場で行われた科学技術vs東海大静岡翔洋の1回戦。今年から東海の強豪がひしめき合うプリンスリーグ東海に所属する翔洋に対し、その2つ下のカテゴリー県Bリーグを戦う科学技術がPK戦までもつれる激闘を制し、下剋上を果たしました。1次トーナメント2試合を戦い勝ち上がってきた科学技術。狙いを持ったショートカウンターは凄まじいものがあり、ピッチに立つ11人全員が格上を倒してやるという気迫を見せたゲームでした。「どんなに上手い選手が居ても、走れて泥臭く戦える選手を起用します」。科学技術の指揮官、村下和之監督の言葉からも大きな手応えを感じました。勝利を一瞬噛みしめ、すぐに準々決勝を見据えた科学技術高校イレブンの勇姿に期待です。
さて、この週末のKICK OFF! SHIZUOKAは月一MCの中川絵美里さんに、お馴染み北澤豪さんをゲストにたっぷりサッカーを振り返りました!約3か月ぶりのホームアイスタで勝利を収めた清水エスパルス!北澤さんの古巣、東京ヴェルディを下した中でスタジオトークでは「やりにくいよ~」。と本音もポロリ(笑)1-0の完封勝利で3試合を残しJ1残留を決めました!今季を振り返ると秋葉監督の元、一度も降格圏に沈まず残留を決めたエスパルス。「大きな波乱もなく自らの手で掴んだJ1残留は、オレンジサポーターにとって最高の瞬間になりました!」と中川さんも笑顔を見せました。エスパルスは次節11月9日(日)ホームでセレッソ大阪と対戦します。この試合をDaiichi-TVでは実況生中継!さらに、その前日8日(土)は高校サッカー選手権静岡県大会準決勝第二試合を実況生中継!スポーツの秋、我々アナウンサースポーツ班も総力結集でお伝えしますのでご期待ください!


須藤 駿介

「『ジュビロの宝』川合に注目」

先日、ジュビロ磐田の練習取材に行ってきました!安間新体制となってからは初めての取材。今回の取材では、いよいよシーズンも佳境を迎え残り6節となった今、終盤戦を戦う上でキーマンと期待される選手にお話を伺ってきました。今回攻撃のキーマンとして取材させていただいたのは、川合徳孟選手。安間新監督の初陣となった前節の甲府戦では、7試合ぶりにスタメンの座をつかむと、前半44分に鮮やかなボレーシュートを叩き込み、チームを勝利に導きました。浜松市出身ジュビロ磐田の生え抜き選手で今シーズントップに昇格したばかりですが、ついこの間まで高校生だったとは思えないほどの堂々としたプレーでここまで公式戦3ゴールをマークしています。そんな川合選手はインタビュー中も終始落ち着いた様子で様々な質問に答えてくださり、『大人だな~!』という印象を受けましたが、最後の質問では少し18歳らしい様子も垣間見えたので、そのエピソードを皆さんと共有させて頂ければと思います。それは、甲府戦で決めたあのスーパーゴールについてのお話を伺っていた際の出来事。試合後のSNSでは、川合選手のゴールシーンの映像とともに『ジュビロの宝!!』『キャプテン翼みたいなゴール』といったようなコメントをつけて投稿しているファン、サポーターで溢れかえっていたことから、『ご自身でもそのような投稿を目にしましたか?』という質問をさせていただきました。すると、嬉しそうな表情を浮かべながら『試合後は時間がなくてあまりSNSは見られないけれど、友人達から沢山届くメッセージでサポーターの皆さんの投稿について知りました』と話してくださり、またそのようなサポーターの声に対してどのように思ったかという質問には、更に表情を緩ませながら『僕もそう思いました(笑)』と茶目っ気たっぷりに回答してくださいました!(笑)キャプテン翼のようなシュートを魅せてくれるジュビロの宝。川合選手の活躍からこれからも目が離せません!


岩本 美蘭

「県勢全敗・・・終盤に意地を見せられるか」

週末に行われた県勢Jリーグ。まずは27日(土)の試合から振り返ります。3連覇がかかるJ1神戸とアウェーで対戦したエスパルス。スタメンでは初のシャドーコンビとなったMF乾貴士選手と小塚和季選手は攻撃のアクセントとして躍動しました。二人の息の合ったコンビネーションでリズムを作る中、小塚選手の加入後初ゴールもあり先制!しかし高い戦力を誇る神戸が終盤にかけてボールを支配。試合終了間際のアディショナルタイムに逆転を許し、勝ち点を掴めませんでした。
前節MYFCとの県勢直接対決で初の黒星を喫したジュビロ。J1復帰という意味で勝ち点を取りこぼすことが許されない中、昇格を争う強豪大宮をヤマハスタジアムに迎えました。DFヤン・ファンデンベルフの来日初ゴールにMFグスタボ・シルバの2戦連発の得点で早々2点をリード。しかしこの勢いを継続する事が出来ず立て続けに4失点。最後1点を返しますが反撃もここまで。2連敗で勝ち点を積み上げる事は出来ませんでした。最大の目標J1復帰に向けジュビロは真価が問われます。
J3アスルクラロは新指揮官、鈴木秀人監督のもと再出発。初陣の奈良とのゲームでは9試合ぶりの勝利を収め復活の狼煙をあげました。連勝がかかった今節はホームに岐阜を迎え相手を上回る16本のシュートを放ち攻撃力を存分に発揮。しかし牙城を崩すことが出来ず1-2の黒星。J3残留へ後の無いアスルクラロはこの状況を打破できるでしょうか。
そして28日(日)にJ2MYFCはアウェーで首位水戸と対戦。強度高い相手のプレスに苦しみ、先制を許します。テンポよくボールを繋ぎますが、首位クラブの統率された守備陣形を中々崩すことが出来ずさらに失点を重ねるMYFC。見せ場を作ることが出来ず0-2と悔しいゲームに終わりました。
この週末は県勢全敗。昇格、順位、残留争いと各チームそれぞれ置かれた状況で戦う中、Jリーグも終盤で佳境を迎えています。1試合の重みが増す中、プレッシャーに打ち勝ち戦う県勢の勇姿に期待しましょう。


須藤 駿介
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