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旅ドキ!〜遠州の小京都・森町〜
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旅の思い出は、お土産でみんなにもおすそ分け♪
森町は茶どころだけに、 美味しいお菓子も多いんです。
もちろん、自分のために買うのも、またウレシイ。
その美味しさだけでなく、出会いにも感謝したくなるお店を紹介してもらえました!

中島屋さん

中島屋の森の衆(シュー)

森町には、その町の規模から考えると驚くほど和菓子屋さんが多い。
町を歩いていると「あ、ここにも。あれ、あっちにも!」なんて感じで、お菓子屋さんの看板があることに気がつくだろう。
お茶の産地であり、小京都として茶道文化が盛んそう、それに加え、お寺や神社などが多いということも影響しているのではないだろうか。

町内に10軒ほどあるという和菓子屋さんの中で、岩本さんが紹介してくださったのは「中島屋」さん。
「“森の衆”って面白いネーミングの、シュークリームがオススメ!」
和菓子屋さんなのに、オススメはシュークリーム!?

でも食べて納得。
カリッカリの窯だしのシュー生地の中に、注文を受けてからたっぷりクリームを入れてくれる森の衆は、また食べたい!誰かに教えたい!好きな人に食べさせてあげたい!と思えるもの。
残念ながら、このカリカリさは時間限定で、賞味期限1時間程度。ぜひぜひその場でほおばってほしい。

この場所に移転してまだ2年。
ピカピカの店内だが、お店は創業80年以上だという。
シュークリームを始め、お店の中には洋菓子メニューも多い。
三代目を継いだ若旦那、基(もとき)さんが作り出す、可愛らしいお菓子たちにはファンも多い。オジャマしたこの日も、老若男女が次々にお店を訪れていた。

中島屋

 
この秋登場したまろんオムレットや、街道スティックという焼き菓子など、新作スウィーツが生まれるまでを、若女将真弓さんのブログでチェックしていると、一緒に誕生に立ち会った気持ちにさせていただける。
ブログを読めば、お店にも、お菓子にも、作り手であるお店の皆さんにも、親しみがわいてしまった。

森町といえば、有名な梅衣という銘菓がある。
私がこどもの頃から我が家族はこのお菓子が好きで、亡き母も森町を訪ねるたびに、何軒かのお店をごひいきにしていて、私もそれを引き継いでいたのだが、これからはもちろん中島屋さんも。
この町を訪れると、車の後部座席はお土産だらけになってしまうのだ(笑)。
あぁ、「森の衆」、母と一緒にほおばりたかったなぁ。満足している笑顔が目に浮かぶようだ。
 
森の衆(シュー) 森の衆(しゅー) 105円
勝手ながら、森町の新名物に“認定!”したくなるシュークリーム。
「森の衆」というネーミングも、なんだか森町っぽいのがいい。
クッキー生地のシュークリームは最近多いが、中島屋さんのものは、これまで食べたどこのものより、カリッカリ。ポロポロ崩れることもない。
通常より乳脂肪分の濃い生クリームを使用しているカスタードは、濃厚だけどしつこくない。
梅衣
梅衣 110円 
森町銘菓といえば、梅衣。
塩漬けした桜葉を丁寧に戻し、蜜に漬け込んだもので、こしあん入りの求肥を包んである。甘さとしょっぱさのバランスがいい。
町内に10軒ほどある和菓子店、それぞれにあんや、蜜などに趣向をこらしているので味がちがうという。
「みなさんそれぞれごひいきのお店があるようです。食べくらべされるのも面白いですよ。」
生菓子 上生菓子 125円〜
「うちは和菓子屋だから、やっぱり上生菓子は常に出して行きたい。」と若旦那の頼もしい声。手がかかるため、注文を受ければ作るというお店が増える中で、常にお店に並んでいるのは中島屋さんだけのようだ。
練りきりタイプが得意な若旦那、求肥を使用したものがお得意のお父様。親子二代の競演も心温まる。赤とんぼやまつたけなど季節感あるお菓子は、日本人に生まれて来たことに感謝したくなる。
純生ロールとまろんオムレット 純生ロール 580円
マロンオムレット 210円

発売以来値上げしていないという純生ロールは、驚きの安さ。
ちょっとした手土産にと、いくつも買い求めるお客さんが多いそう。
マロンオムレットは、この秋の新商品。
ふわっふわのスポンジに、マロンクリームがた〜っぷり。
オムレットには定番のばなな(180円)、季節モノのいちごもある。
生クリーム大福 生クリーム大福 130円(生クリーム・茶・生チョコ・ピーチ)
やわらか〜いおもちの中に、甘すぎないあんとクリームがたっぷり。
お茶には、おもち部分だけでなく、クリームにも、さらにあんにも森町産のお茶が入っていて、甘さだけじゃないさわやかな苦味は、お茶好きにはたまらない美味しさ。「煎茶の茶葉が入ったあんを作るときには、まるでお茶屋さんみたいに良い香りが広がるんですよ。」と若女将。贅沢に茶葉を使用しているからこそだ。
栗むしようかん

新栗むしようかん 1本 850円
森町名産の栗が、たっぷり入ったこの時期ならではの名物。
梅衣同様、町内のどこのお店でもこの時期店頭に並ぶが、やはりお店によって全然違う。
中島屋さんのものは、ネットリ感がまるでういろうのよう。
甘さもアッサリしているので、1人でペロリと1本食べられてしまいそう。
う〜ん、ある意味“困った”美味しさだ。


 


菓子司 中島屋

森町森1555−2
TEL 0538−85−2310
営業時間 8時〜19時
定休日 水曜日
http://nakajimaya.hamazo.tv/

中島屋さん

オススメ!
森町にたくさんあるお菓子屋さん。最近は若い世代がお店を継ぎ、和菓子だけでなくシュークリームなどの洋菓子も始めるお店が増えてきました。町の人もそれぞれごひいきのお店はありますが、シュークリームだったら、中島屋さんの「森の衆」ですね。
 


いちじく

朝比奈農園のいちじく

「お土産っていえるか分からないけど、もう1軒、紹介したいところがあるの。」
と、岩本さん。聞けば岩本家がお野菜を買っている農園だという。

無農薬・減農薬で野菜を作っているから安心して食べられる。
そこの野菜を食べるようになって、自分や家族も元気になったし、それまで以上に健康や、農薬の害や、環境についても考えるようになったと、熱心に、なんだか幸せそうな表情で話をしている彼女を見ていたら、私もどうしても会いたくなり、オジャマさせていただいた。

「朝比奈農園」さんは、森町では中規模、専業農家としては狭いほうだという3ヘクタールの土地で、レタス・お茶・米作をメインに、無農薬農法で作物を作っている。(ただし、無農薬の定義は複雑かつ厳しいので、正式には減農薬とか、低農薬とかのカテゴリに入るものもあるそうだが。)

ご主人の朝比奈宗弘さんは、自然食品を扱う会社でサラリーマンをされていた経験を持つ。定年を迎えたら、実家の森町に戻り、農業をのんびりと継ぐつもりでいたそうだが、お子さんを育てる過程で専業農家に転向。

「日本の食べ物の自給率が3割を切ったというニュースを見て、このままでいいのかしらと思ったのが最初のきっかけ。
それにね、こどもを育てているのに、それまでそれほど食べ物の安全性について考えていなかったの。せっかく農業をできる環境に自分たちはいるのだから、愛する家族のために安心できる作物を、食べ物を食卓に登らせたいって。そこが我が家の原点です。」

朝比奈農園

 
完熟いちじく
トロリとした蜜の甘さは、これまで味わったことのない極上の味。 オリジナルジェラート
(手前左から時計回りに)いちじく、煎茶、
とうもろこしのジェラート 各300円
保冷BOXなどはないので、その場でいただく場合のみ販売可能。
(数に限りがあるので売り切れの場合もあります。)朝比奈さん
中央がご主人の朝比奈宗弘さん。
お母さん(左)とパートの幸さん(右)

そう話してくださったのは奥様の恭子さん。
もちろん、自然食品関係の会社に勤務していたので、我々の感覚よりは意識は高かったとは思うのだが、お子さんが生まれ、子育てをする過程で、より深く考えるようになったという。
ゆったりと優しい口調でお話いただき、もうそれだけで私は癒されてしまった。

オジャマした時期はいちじくの収穫が盛ん。
「食べてみます?」と出していただいたいちじくは、スーパーで売っているものとは色が全然違う。
青い部分などどこにもなく、ほとんど紫に近いような熟した色。
鼻を近づければホワッと優しい花のような蜜のような香りがする。触れれば壊れてしまいそうな柔らかさにも驚きだ。

食べてみた。
農薬を使っていないから、安心して皮ごと食べられるということなので、そのままかぶりつく。
「なんですか、コレッ!?」
あまりの甘さ、美味しさに、素っ頓狂な声をあげてしまった・・・。
いちじくに蜜があるなんて、今まで知らなかった。いちじくがこんなに美味しい果物だったなんて、今まで思いもしなかった。
今まで食べたてきたいちじくは、一体なんだったんだろう。

スーパーなどで売られているいちじくのほとんどは、熟する前に摘んでしまい、流通の過程で徐々に色が変わっていくものなのだそう。
つまり木で完熟したものではないのだ。
ところが朝比奈さんちのいちじくは、さっきのさっきまで、木になっていたもの。
木になっている時点で、食べごろを迎えた実を摘んで、売ってくれるのだから、美味しさの違いは歴然。

「お日様の恵みが美味しくしてくれるんですよ。もちろん水や大地、環境の全てが影響していますけどね。 私は何もしてません。無農薬・減農薬での農業だって、作物本来の治癒力とか生きる力に任せているだけ(笑)。」
と控えめにおっしゃる宗弘さん。
でも、農薬を使わないから雑草も生え放題だし、虫も発生する。それらをすべて手作業で取り除かなければならない。
朝比奈さんたちが手間ひまをかけてくれるからこそ、作物本来の力が活かされた美味しくて安全な作物が私達の食卓に届くのだ。

 
皮ごと食べられる美味しいいちじくから、農薬を使用しないことの安全さや、ありがたさに初めて思いが及んだ。普段、普通にスーパーで買い物をしていたら、そんなこと考えることもなかった。
小売販売をメインでやっているわけではないし、自然相手のご商売なので、朝比奈さんにはいつでも買える作物があるわけではない。お土産の“お店”として紹介するのには、ためらいもあるのだが、この出会いを皆さんにもおすそ分けしたい。

だって、あまりに美味しくて4パックも買って帰ったいちじくは、家族や友達、同僚達も大絶賛。
朝比奈さんのご家族の愛情や、優しさを、大好きなみんなと分けあえて、みんなの笑顔を見られて、私も本当に嬉しかった。
姪っこなんて
「あんなに美味しいいちじく初めて食べたよ!」
って、目を輝かせて後日わざわざ言ってくれたほど。
美味しいものは、みんなで食べればもっともっと美味しくなる。

「植物の、生き物の“命”をいただいているんですものね。」
という恭子さんの言葉を思い出しながら、最後の1個をありがたく、美味しくちょうだいした。
いちじくは、霜が降りる頃まで収穫されるという。
さらに、森町が発祥の地でもある「次郎柿」の収穫の便りも届いた。
いちじく同様、柿も今までそれほど好きではなかったけど、朝比奈さんの柿は食べてみたい。
もう一度買いに、そしてもう一度会いに伺いますね!
 


朝比奈農園

森町谷中531
TEL 0538−85−3593
携帯 090−1821−8113
(お電話でのお問い合わせは、18時ごろまででお願いします。)
農業見学や農業体験も受付けてくれます。

いちじくや次郎柿、初夏にはとうもろこしなど、折々の季節の収穫物を個人にも販売もしていただける。谷中交差点近くに販売所もあるが、常にあるとは限らないのでお問い合わせを。

三鞍の山荘外観
オススメ!
我が家では、お野菜を分けていただいています。朝比奈さんのお野菜を食べるようになってから、なんだか元気になってきたみたい。
命をいただいているって、奥さんのお言葉も本当に印象的です。

 


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この情報は静岡第一テレビ情報サイト " IMADOKI " 2006年10月現在のものです。

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