 |
<<
Vol.5を見る Vol.7を見る
>>
9月といえば十五夜のお月見。
そこで今月の「食べドキ!」はお月見団子に注目!
調べてみると不思議な話が出てくる、出てくる。
生まれ育った環境でお月見の習慣も違うのね〜と感心しきり。
あなたの家のお月見習慣など、投稿もお待ちしています!

|
 |
「へそもち」って全国共通じゃないの!? |
のっけから内輪話で恐縮だが・・・
9月の「食べドキ!」では何をとりあげよう・・・なんて話をしていたスタッフミーティング。
「9月といえばお月見だよね!」と誰かが言う。 ところが、スタッフのうちお月見の習慣があるのは我が家のみ。
他のメンバーは、「小さいときにはやっていたような・・・」とか、「一度も経験がない」とか、心もとない。
で、食道楽であり薀蓄王でもある(?)ワタクシ、メンバーを前にして雑学を披露していたそのとき・・・
「へそもちにさ、自分であんこを乗っけて食べるじゃん。」
私のひと言にメンバーはぽかんとした顔。数人の頭の上に??マークが見える。
「へそもちってなに??」
この瞬間から、今月の文化人類学的な「食べドキ!」は始まったのであ〜る。
ちなみに、IMADOKIスタッフのうち(静岡)県外出身者は、2名。
その他は東部、西部、中部と満遍なく静岡県全域をカバー。(伊豆出身者はいないが。)
そのうち、へそもちを知っていたのは中部出身の数人。 |
撮影協力 臼もちの家、花のフジイ |
| 「へそもち」・・・その変わった名前からして、おそらくグローバルスタンダード(=世界標準)ではないだろうとは思っていたが、まさか同じ静岡県内でも市民権を得ていない地域があるとは!?
↑ページTOPへ↑ |
 |
「へそもち」とはなんぞや?? |
で、かんじんの「へそもち」の話。
知らない人に話す場合、「ヘモグロビンのかたち!」と説明している。
丸く作ったお団子を手のひらでペタンと潰し、ひらたくした真ん中を指でグイっとへこます。「へそもち」はそんな形をしている。へこんだくぼみがおへそのようだから「へそもち」というらしい。(ちなみに「へそだんご」という地域もあるが、同じもの。ここでは「へそもち」で通す。)
米の粉を平たく丸めて蒸したり、ゆでたりして作るのだが、火が通りやすいようにくぼみをつけているという説もある。
本来はその年の新米で作るもので、新米が収穫できていない場合には、1本の穂を抜き取り、その3、4粒を古米に混ぜて作ったそう。中秋の名月に関係なく、新米ができたときにあわせてお月見をする習慣があった地域もあった。 |

ほんのりお米の甘さ |

ほら!
ヘモグロビンのカタチ!? |
 |
静岡県中部では、ごく普通に売られているのだが、調べてみるとこのカタチ、全国的にも珍しいお月見団子なのだそう。(三河地方に一部伝わっている。)
それにしても、同じ静岡県でも知られていない地域があるのは驚きの新事実。(地域性については、アンケートの結果を「静岡お月見事情」のページでご紹介。)
ちなみに、和菓子屋さんで買った場合、あんこが別についてくることが多い。好きな量だけ乗っけて食べるのだ。
1個目はたくさん、2個目は少なく…自分で調整できるのがうれしい。 |
で、なぜ静岡で「へそもち」なのかという疑問が残る。
色々調べてみたのだが、いまいちはっきりした由来が分からないというのが正直なところ。
唯一、見つかったのが安倍川もちで有名な 「やまだいち」のへそもちについてくる由来書。
「駿河のへそ餅(月見だんご)
へそ餅は全国でも駿河地方のみにある不思議な形をした月見だんごです。一説に面白い話があります。
徳川家康公竹千代(5〜8才)時代今川氏の人質として駿府におりましたが、三河よりの付人が竹千代をなんとか丈夫に育つようにとのやさしい心から『へそ』に餡を添えて食べさせたのが初めと伝えられています。」
|
 |
 |
文献が残っているとか、学術的に認められているという話ではないとのことだが、家康が幼少時代をすごした駿河(静岡県中部)と、生まれ故郷である三河に伝わっていることを考えると興味深い。
この時代、おへそは体の中心であり大事な場所であると考えられていたそうだ。
おへそのカタチをしたおもちを食べることで、元気に育つよう祈りを込めたのだろうか。主君思いの気持ちから生まれたものだと考えると、親心に触れるというか、心温まる言い伝えである。
↑ページTOPへ↑
|
 |
臼もちの家 |
今回、取材のためお邪魔したのが、庭先で回る水車が目印の静岡市登呂の「臼(うす)もちの家」。
お月見団子は中秋の名月当日(今年は9月28日)しか売っていないため、お願いして、撮影のためにわざわざ作っていただいた。
登呂遺跡に隣接するお店は、昭和51年にオープン。
JRのキオスクやお土産物屋さんで売っている安倍川餅で有名な「やまだいち」の経営である。
「つきたてのおいしいおもちを食べていただきたい」という思いでオープンしたという。
福島県奥会津の山奥から移築したという建物は、築200年ほどの農家なのだそう。 太い大黒柱や梁、いまも薪が燃えている囲炉裏など、おもちだけでなく建物を見るだけでも充分楽しめる。釘が使われていない古建築は、職人さんのお客様にも喜ばれ、お店の人と話が弾むこともあるそうだ。納得のたたずまいである。
予約を入れる人もいるという、人気の2階座敷には、巨大な酒樽の底を利用したテーブルがある。
縁があって俳優の森繁久弥氏から譲っていただいたそう。 |
|
| |
|
 |
もちろん、おもちやおそばもオイシイ!
実はサラリーマンの隠れた穴場ランチスポットなのだ。 オススメは、もりそばセット。コシがあってのどごしツルリのおそばに、金な粉もち、からみもちがついて820円。
おそばを食べ終わるタイミングにあわせて、まずからみもち、続いて金な粉もちが出てくるのだが、これにも細かな気遣いが働いている。
おもちは温かいうちに食べてもらいたいから、のびやすいおそばとは時間差をつける。金な粉もちは、甘いので最初に食べるとおなかにたまってしまう。だから先にからみもちを出すのだという。
なんという細やかな配慮!!
|
私のイチオシ、からみもち 460円 |
正直、きなこが苦手な私。でも、こんなに美味しいきなこもちを食べたのは初めて。おもちを食べ終わった後のきなこも残さずに食べていく人がいるのも納得の味。自家製のきなこや和三盆の上品な美味しさはもちろん、このお店の持つ雰囲気と、「おいしいおもちを食べてもらいたい」という思いがこもった味だからだろう。 |
臼もちの家
静岡市駿河区登呂5丁目15番13号
TEL 054-287-2111
営業時間 10:30〜17:00
定休日 毎週火曜日
URL http://www.chabashira.co.jp/yamada1/
|
 |
◆へそもち 600円
9月28日のみ販売。
静岡駅ビルパルシェ内のやまだいち売店、
アスティ東館「きなこ」にて販売。
確実にお買い求めになりたい場合は、ご予約(054−287−2111)がオススメ!(お受け取りになりたい店舗をご指定ください。)
▼臼もちの家では、予約分の引渡しのみ扱います。
|
|
|
↑ページTOPへ↑
本文中の価格は全て税込価格です。
この情報は2004年9月現在のものです。営業時間・価格などはお店までお問い合わせください。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|