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中学か高校の頃、夢中になって読んだ「おばちゃまは飛び入りスパイ」に始まる「ミセスポリファックスシリーズ」(集英社文庫)。
孫が3人もいるおばちゃま(おばあちゃま?)が、ある日突然CIAにスパイ志願。殺されかけたり牢屋に入れられたりするものの、持ち前の愛嬌のよさと年齢を重ねた女性ならではの経験の豊かさ、思慮深さで、次々と苦難を乗り越え問題解決!
というなんとも破天荒なお話ながら、おばちゃまの魅力にハマッてしまい、今でも新刊が出るとついつい手にとってしまう。
この小説の中に出てきたのが「マカロン」。 スパイ仕事の依頼に来たCIAのスタッフに、おばちゃまが紅茶とともに「マカロンもいかが」ってな感じでおやつを出すシーンがあって、当時の私は「マカロンって何??、ポポロンなら知ってるし、マカロニも知ってるけど、マカロンって知らない!食べてみた〜い!」と探し回ったのだが、静岡くんだりではマカロンは見つけられなかった(泣)
落ち込む私に今は亡き母がくれたのが、「マコロン」。 う〜ん、美味しいことは美味しいけど本当にコレ?
運命の再会?は、時が移ろうこと10数年、東京へ出張した時のこと。
職場へのお土産って結構気を使う。なにせ、私は食道楽で名が通っているので(?)、そんじょそこらのお土産では、食いしん坊の名が廃るってもの(意識しすぎか?)。
さ○えさんクッキーや、東京ば○奈って訳にはいかないぞ!と東京駅でウロウロ。そして私とマカロンは10数年ぶりに念願の再会を果たした!
(ただし、このとき買ったマカロンが「ダロワイヨ」のものか「ピエールエルメ」のものか今もって謎なのだが…)
東京駅で私が出会ったのは、色とりどりのマカロン。
コロンとしたその姿は、まるで宝石箱の中の宝石のよう。お店によっては一色しかない場合もあるが、何色ものマカロンがショーケースに並ぶ様を見れば、乙女ゴコロを持ち合わせた人間であれば、思わずウットリ、「かわいい〜!」の声をあげてしまうこと間違いなし。
なんともカワイイその外見。
ひと口食べれば夢心地…、職場で女性スタッフだけにお土産を渡すと、全員が全員そのとろけるような美しさ、美味しさに全員でメロメロになったものだ。(ちなみに1個150円位したので、
男性社員分は買えなかった…。)

そもそもマカロンとは何なのか?
調べてみると、イタリア生まれ、おフランス育ちのお菓子らしい。 お店や種類によってレシピは違うが、基本的には粉砂糖とアーモンドやココナッツ、胡桃などの粉末をメレンゲで軽く膨らませオーブンで焼いて作られる焼き菓子である。
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16世紀、イタリア・フィレンツェの富豪、メディチ家の姫君、カトリーヌ・ド・メディシスがフランスの国王アンリ2世のもとに嫁いだ際、数多くのお菓子と共に伝えたとされている。
つまりイタリアが元祖と言われているけど、それがフランス各地でアレン ジされ広まったということらしい。(ちなみにこのお姫様、シュー・クリームの原型になったシュー生地やシャーベットもフランスに持ち込んだ。フランス料理も、このときにイタリアから連れて行ったメディチ家の料理人がその基礎を築いたといわれているのだ。)
1番有名なのが、今回もご紹介する「マカロン・パリジャン」。 その名が示す通りパリ生まれ。 都会っ子らしく(?)表面がすべすべ、周りにピエ(フランス語で“足”のこと)と言われるフリルがついていて、クリームを挟むのが特徴。
他にもロレーヌ地方で生まれた「マカロン・ド・ナンシー」は、メレンゲ を使わず、表面がひび割れているものらしく、北フランスには「マカロン・ダミアン」(クッキー風にアレンジされているらしい)、ボルドー地方には「サン・テミリオン」(ボルドーはワインの産地として有名な地だが、どうもワインを加えて作るようだ)、あと出身地は不明ながらココナツの入った「マカロン・ココ」というものもあるようだ。
う〜ん、実に奥深いマカロン…。
マカロン・パリジャンは、中のクリームや生地に色々な素材を混ぜることでどんどん種類が増えて、今では何百種類もあると言われている。
ちなみにマカロンがフランスに伝わった当時、パスタ生地の一部も「マカロン」と呼ばれていたのだそう。 17世紀に入って、お菓子は「マカロン」、パスタ生地は「マカロニ」と呼ばれるようになったんですって。
中学生の頃の私が、「マカロン」からの連想で「マカロニ」を思ったのも、偶然じゃなくて必然なのです(美輪アキヒロ風)。 さらにさらに!母が私にくれた「マコロン」もやっぱりマカロンの一種だったみたい。
マカロンのつづりは「仏:macoron、独:Makrone 英:macaron
」。マクローネ、マカルーン 、マコロンとも呼ばれるんですって。あのとき食べた「マコロン」というお菓子も、“なんちゃってマカロン”などではなく、きっとどれかの地方のれっきとしたマカロンだったんですな。
で、肝心のミセス・ポリファックスのマカロンは、どれだったんだろう…こちらは相変わらず深い闇の中。 おばちゃまの手作りだったようなので、シロウトが作るには難しい「マカロン・パリジャン」ではなかったのかも。
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