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毎月、静岡県内のパワー溢れる方々にインタビューしている「聴きドキ!」
今月は番外編として、年に一度、東京で開かれている「国際女性ビジネス会議」の模様をリポートします。会議では、「セルフ・モーティベーション 〜情熱、変革が成果をつくる〜」をテーマに、多彩な講師陣が「心に響く」お話をしてくれました。セールスウーマンからBMW東京社長になった林文子さんや、宇宙飛行士・日本科学未来館館長の毛利 衛さん、華道家の假屋崎 省吾さん・・・など「モーティベーションUP」まちがいなしのお話の一部を、皆さんにもお届けします!!
 

講演テーマ 「『心』を動かすリーダーシップ」

講師 BMW東京 代表取締役社長 林 文子さん
特別講演の講師は、ビー・エム・ダブリュー東京株式会社 代表取締役社長・林文子さん。自動車販売店のセールスウーマンから、社長に抜擢されたと言う経歴には誰もが驚かされるのではないでしょうか。しかも、自動車業界に入ったのは30代前半のことだったそう。林さんは自らの体験を「みなさんの応援歌になれば・・・」と語ってくれました。その語り口は、穏やかながらも凛とした強さがあり、私もぐんぐんと引き込まれていきました。
林さんは高校卒業後、大手繊維メーカーに就職するものの、「男性と同じように仕事がしたい」と考えて、2度転職。(その途中でご主人と知り合い結婚)。その後車を購入した際に、男性営業マンと接したことをきっかけに「私には車のセールスに向いている」と思い立ち、近くの自動車販売店の営業マン募集告知に応募し、「女性には・・・」という支店長を説き伏せて採用されたそうです。
初めて手にした『名刺』が嬉しくて(当時は、女性が名刺を持てるような職種を得られなかった)
1日100軒訪問を目標に掲げ、事務所を出たら夜まで営業に歩き、戻ってリストを作成する日々を繰り返し、まもなくトップセールスに・・・。その頃のエピソードは、とても興味深いものでした。
男性ばかりの自動車業界で、林さんが大切にしたのは「おもてなしの心」。車を売ることよりも、一緒に時間を過ごす人(お客様)に幸せな気持ちになってほしい・・・と考えながら、営業活動をしていたそうです。「営業の私に、5分も時間を割いてくれた、ありがたい」「忙しいのに、お茶まで出してくれた、なんて親切な方だろう」「私はこの方(お客様)のために、何ができるだろう?」など・・日々の気持ちの積み重ねが、お客さんの心を動かし、それが「トップセールス」という成果に繋がっていったのかもしれません。(もちろん「気持ち」だけではなく、様々な「努力」もされていたでしょうが・・・)
 
その後、BMWに転職。(この時は、社長に何枚にも渡る手紙を書いて入社したいと訴えたそう)
BMWでも数ヶ月で「トップセールス」となり、その手腕をかわれて93年に新宿支店の支店長に抜擢されます。支店長になってからも、林さんの快進撃は続きます。何と、それまで売り上げ成績が低迷していた支店を次々とベストセールス支店にしたのです。
 
支店長になって林さんが心がけたのは「報告・連絡・相談は上司から」ということ。「報・連・相」は部下に求められるものと思っていましたが、林さんは、あえてその「逆」を実践されています。さらに、部下の男性セールス達と本気で向き合いながら、「セールスは心である」という自身の経験を、あきらめることなく部下達に浸透させていったそうです。
そして99年、VOLKSWAGEN東京の社長に就任し、4年半という短期間に急成長させ、03年に再びBMWに社長として戻ることになります。競合のBMW社長のオファーが来た時、林さんに決断させたのは、何とVWの社員さん達だったそう。林さんに「社長は自分の羅針盤を持っている人なのだから、どうぞ、引き受けてください」と言って応援してくれたそうです。
 
このエピソードに、私は思わず涙・・・しました。林さんが、社員と本気で向き合って、心を傾けてきた成果が、ここに凝縮されていると感じたからです。講演のタイトルどおり「心を動かすリーダーシップ」がそこにはありました。
私、決して、経営者になりたいと思っているわけではないのですが(笑)
講演後、心がけていること・・・それは 『一緒に時間を過ごす人に本気で心を傾けること』と
『感謝の気持ちを表現すること』
『目の前にいる相手と「喜び」や「幸せ」を共有する事が何より大切』だとあらためて教えていただいたからです
 
講演テーマ 「人が未来をつくる 〜 宇宙と科学への飽くなき挑戦 〜」

講師 毛利衛さん 宇宙飛行士/日本科学未来館館長
テレビ番組などで受ける印象通り、知的で穏やかな雰囲気をもつ毛利 衛さん。
大画面に、スペースシャトルから撮影した映像を映し出し、参加者を宇宙旅行にいざなう演出を盛り込みながら、お話を進められました。中でも印象深かったのは、個と生命全体との繋がりについてのお話です。例として挙げたのは『イチロー選手の活躍』について。イチロー選手の活躍は、日本人にとって「喜び」であるが、本人にとってはどうだろうか?本人は決して、日本人を喜ばせようとして活躍しているわけではないだろう。つまり、『個』の挑戦や活躍は、社会全体の向上(モーティベーションUP)に繋がっているということなのである。なるほど、納得。私自身、組織の中でふと『こんなことをしていて何になるのだろう』とひとり悩んだりする場面がありますが、(皆さんにもあると思いますが)それでもいいのですね。前に進もうとする力は、必ず繋がるのだから。
毛利さんが講演の締めくくりに見せてくださった、去年1月26日にスペースシャトル・コロンビア号からメールで送られてきたという「宇宙からの富士山」の写真が忘れられません。このあと、コロンビア号のクルー達は、地球の大地を踏みしめることなく逝ってしまいました。「毛利さんに喜んでもらおう」と宇宙から地球に送られてきた「富士山の写真」が、毛利さんによって、会議に参加した私達に伝えられ、その感動をまとめた「記事」を今、皆さんが読んでくださっている・・・「感動」は時や場所をこえて「繋がる」のです。「繋がる」ということについて、考えを深めることのできる意義のある時間でした。
 
講師 華道家 假屋崎省吾花教室主宰 假屋崎 省吾 さん
「ランチョントーク」と題してミニ講演を行ったのは、テレビ番組でもおなじみの華道家・假屋崎省吾さん。ふわっと透け感のあるショールを片手になびかせながら登場されました。
冒頭から、参加者の気持ちをぐっとつかんだ感じ。テレビで拝見した通りの「おねぇことば!」を巧みに操り!?少なくとも1分に1回は「オチ」のある計算しつくされたトークに、感動すら覚えました。
もちろん、笑いだけではありません。1つの道に秀でた才能を発揮する方の言葉はやはりとても深かったです。特に印象に残ったのは、假屋崎さんが大切にしている「かきくけこ」の精神をご紹介しましょう。
「か」は「感謝」と「感動」 ・・・「美」に感動し、「人」に感謝する気持ちは何より大切です
「き」は「緊張感」・・・緊張感をもつことで、生活が引き締まります
「く」は「くつろぎ」・・・「緊張感」に対して、趣味や自分の好きなことで「くつろぐこと」も心の栄養源になります。
「け」は「決断」・・・大小に関わらず人生は『決断』の連続。『決断』は前進につながります
「こ」は「好奇心」・・・何にでも興味を持つことが自分の世界を広げることになります

ご自身のエピソードを盛り込みながら、解説してくださいましたが、いずれも大切なことと、改めて認識させられました。皆さんもどうぞ参考に・・・。

 
働く女性がプロフェッショナルとしてビジネスシーンで活躍していくために必要な知識や技術を習得すること、また、向上心の強い仲間たちと積極的に交流・サポートしあう機会を提供することを目的に開かれている会議です。96年から年1回開かれていて、9回目の今年は約850人が参加しました。
(前向きな気持ちがあれば誰でも参加可能。次回は2005年7月16日開催予定)
主催 国際女性ビジネス会議実行委員会 (任意団体)
会議報告などは、株式会社イー・ウーマン(協賛企業)のサイト「ewoman」に掲載されています。
※このホームページに掲載された写真の著作権は国際女性ビジネス会議事務局に属しています。
  掲載写真の無断転用はご遠慮ください。

この情報は2004年9月現在のものです。

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