加山雄三ミュージアムのすぐ目の前、国道136号線を渡る地下道をくぐった先にある桟橋が堂ヶ島洞くつめぐり遊覧船への入口。堂ヶ島と言えば、複雑に入り組んだリアス式海岸と点在する小島からなる伊豆屈指の景勝地。
海岸線や遊歩道から見る景色もなかなかのものだが、海の上の特等席から、大自然の生み出した芸術を楽しめるのが洞くつめぐりの遊覧船だ。ところが、県内に住んでいる人でも、西伊豆をドライブすれば必ず通るし知ってはいるけど、実は乗ったことがないって人が意外に多い。
「それじゃぁ、もったいない!!」と声を大にして言いたいくらい、私はこの遊覧船が好き。
10~15分ごと随時運行しているので、ほとんど待ち時間がなく乗れるのもウレシイ。
チケットを購入したら、さぁ、船へ乗り込もう!
オススメはデッキだけれど、窓が広いので船内の椅子に座っても十分景色は楽しめる。
席に着いたら、いざ紺碧の海へ出航!!
潮風を感じながら爽快に大海原を走る遊覧船は、平家の落ち武者伝説の残る三四郎島などいくつかの小島を巡り、大自然が作り出した景色をすぐ目の前で眺めることができる。大海原から一転、複雑な海岸線に近づき切り立つ奇岩の間をゆっくりと進む時には、今にも岩肌にぶつかりそう!
こんな狭いところ通れるのかしら…なんてヒヤヒヤ。
右に左に巧みな舵さばきを見せる船長さんの技に、乗り合わせたお客さんから「ほーっ」というどよめきや拍手が湧くこともあり、船長さんと乗客が思いがけず一体感を感じたりもする。
20分ほどのクルージングのメインイベントは、昭和10年に天然記念物に指定された天窓洞(てんそうどう)。そこには、エメラルドグリーンに輝く幻想的な景色が…。
天窓洞は、安山岩でできている海蝕洞くつで、奥に進むと中央は天井が丸く抜け落ちてまるで天窓のよう。
洞窟内には天窓から光が降り注ぎ、照らされた海面は、澄み切ってキラキラと碧く輝いている。
思わず「わぁ~」と歓声ともため息ともつかない声が、船内に満ち溢れる瞬間だ。
陸上からでは想像もつかない大自然が生み出した神秘の世界を堪能できるのは、洞くつめぐりの遊覧船ならでは。
秋から冬へと季節がうつろうこれからのシーズンは、海も空も澄んでくるのでクルージングには絶好の季節。
今まで乗ったことがないという人も、ぜひ一度お試しいただきたい。
ただ、残念ながら荒天時には船が欠航する場合もある。そんな時には、海岸線沿いに巡らされた遊歩道を歩いてみよう。
白い岩肌がむき出しになった遊歩道からの海の眺めもまた格別。
柵の向こうはすぐに断崖絶壁の海。ここからも遊覧船とはまた別のスリルが味わえるのだ。
道なりに林の中を歩けば、三四郎島を別の角度から眺められる展望台もあり、さらに進むと突然、地面にぽっかりと穴が!そう、ここは、天窓洞を上から眺められる場所なのだ。
遊覧船が運航していれば、洞くつを通り抜けてきたその雄姿を上から見下ろすこともでき、ちょっぴり得した気分も味わえる隠れた穴場スポットだ。
堂ヶ島洞くつめぐり遊覧船賀茂郡西伊豆町仁科2060
TEL/0558-52-0013
運行時間/8:15~16:30(10分~15分ごと随時運行)
荒天時には欠航あり
http://www.izudougasima-yuransen.com/
★料金
大人 1,100円・こども 550円
大人 1,100円・こども 550円








